基板実装に於いて端子台とはどのような役割をするものなのでしょうか?

端子は電気を使用する装置を電線に接続する部品です。電線を接続する為にネジで締める方法や、差し込むのみで済むもの、大きさも様々で大中小様々な種類のものがあります。

基板実装で端子を挿すために配線用の小さな台の形状をした部品を端子台と呼びます。

端子台は電線の中継、分岐、接続の為に複数の端子の集合となった機構をもつ部品の総称です。ターミナルブロックとも呼ばれます。

端子台が必要なケースはどのような時でしょうか?

機械は部品の単体で動作するのではなく、複数の機械同士が連携して初めて動作するものです。機械同士はケーブルにより接続されていますが、機械がケーブルと接続するには端子が必要となります。ケーブルを機械から抜き挿しする作業は危険が伴います。

そこで端子盤を使用することで、ケーブルを固定し電気を通しても安全な状態を確保出来るようになりました。電線の接続形態はさまざまで、ねじアップ式、スクリューレス方式、ねじ止め式、タブ端子台(ねじを使用しない)、圧接式などが有ります。

基板実装用にはコネクタ端子台というものがあり、コネクタを直接接続することができます。

代表的な端子台をいくつか解説します。

■中継型端子盤

主に医療機器や電力関係、船舶、鉄道、防衛関係などに用いられています。

 

■貫通型端子

ファクトリーオートメーションの分野で用いられています。基板の実装される機器の入力、出力に使用されます。

 

■貫通型端子盤(上下ビス付き)

大きな電流が必要な機器に使用されます。大型電源や携帯の基地局など。

 

■貫通型端子盤(2段型)

多くの配線を小さいスペースで行い際に有効な端子盤です。計測機器や空調、ロボット関係などに用いられます。

 

■基板端子

自動挿入装置での実装をキャリアテープに巻くことで対応可能な端子です。非常に

非常にされる頻度が高い端子です。